九州大学では、「学府・研究院」制度という、大学院を研究組織である「研究院」と教育組織である「学府」という、2つの組織に細分したシステムを採用しています。「研究院」には教員が所属して研究活動を行いつつ、「学府」に所属する大学院生に対して分野の壁を越えた柔軟な教育活動を行っています。
各組織の構成と、教育システムとしての相互関係について解説します。
大学院の研究組織である理学研究院は、次の4つの部門で構成されています。教員はここに所属し、研究活動を行いつつ、「大学院・学府」と「学部」における教育活動に携わっています。
数学系の教員は、現在は数理学研究院に所属しています。
大学の教育組織「理学部」は、次の5つの学科を持っています。この中で物理学科は、更に2つのコースから構成されています。
各学科に対し、理学研究院の各部門および関連の研究院の教員による教育活動が行われています。教育体制の関係は以下の様になっています。
大学院の教育組織「理学府」は、次の3つの専攻を持っています。ここには数学系の専攻がありませんが、理学部数学科の学生は数理学府などへ進学しています。
各専攻に対し、理学研究院の各部門および関連の研究院の教員による教育活動が行われています。また、理学研究院の教員は他の学府に対する教育も担っています。教育体制の関係は以下の様になっています。