物理多角的な実験で原子核の謎に挑む
原子核をつくる陽子と中性子は、なぜ原子核という狭い空間にひしめき合っているのでしょうか?陽子と中性子のことをまとめて核子といいますが、これらは核力という強力な力によって原子核の中に繋ぎ留められています。しかし、原子核や核力の性質について、その全貌はまだ明らかになっていません。身の回りにある全ての物質は、原子核と電子でできていることを考えると、原子核についてしっかりと理解しておくことは重要です。そこで、実験核物理研究室 (若狭 智嗣 教授、坂口 聡志 教授、寺西 高 准教授、市川 雄一 准教授、高峰 愛子 准教授、西畑 洸希 助教、庭瀬 暁隆 助教) では、原子核のスピンや新しい超重元素、不安定な原子核など様々な対象に対し実験的手法を用いてアプローチすることで、多方面から原子核のしくみを追究しています。今回は、そんな実験核物理研究室に所属されている物理学専攻の松藤 陽菜さんに自身の研究についてお話を伺いました。
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