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川井 隆之 准教授が「バイオインダストリー奨励賞」を受賞しました。

  • 2024年7月16日(火)

 大学院理学研究院 化学部門の川井 隆之 准教授が第 8 回「バイオインダストリー奨励賞」を受賞しました。この賞は、2017 年に (一財) バイオインダストリー協会が 30 周年を迎えたのを機に、次の 30 年を見据えて "最先端の研究が世界を創る-バイオテクノロジーの新時代-" をスローガンとして、バイオインダストリー大賞と共に設立されたものです。「奨励賞」は、バイオサイエンス、バイオテクノロジーに関連する応用を指向した研究に携わる有望な若手研究者に与えられます。

受賞者

川井 隆之 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

研究テーマ

次世代創薬を加速する超高感度キャピラリー電気泳動分析技術の開発

研究概要

 創薬においては標的分子を決定するための内在性生体分子解析や、作用機序検証のための薬物動態解析などが必要だが、十分な感度と網羅性を兼ね備えた分析手法は存在せず、効率的な次世代創薬システムは未だ確立されていない。

 そこで申請者は、キャピラリー電気泳動–質量分析を中心に独自の高感度化技術を新開発し、検出下限 100 zmol (10–19 mol) レベルの世界最高感度の生体分子・薬剤等の網羅解析システムを構築し、一細胞レベルの各種解析を世界で初めて達成してきた。これらの成果は、次世代創薬における超高感度分析技術基盤の有用性を実証するものであり、今後持続的な社会と未来の実現に向けて大きく貢献できると期待される。

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