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有賀 智子 准教授、音野 瑛俊 准教授らの研究グループが、ニュートリノの反応率を加速器史上最高エネルギーで測定しました。

  • 2024年7月17日(水)

    概要

     千葉大学 大学院理学研究院の有賀 昭貴 准教授 (スイス・ベルン大学兼任) と九州大学 基幹教育院・共創学部の有賀 智子 准教授らの国際研究グループは、FASER 国際共同実験 (以下 FASER 実験) にて、欧州原子核研究機構 (CERN) が所有する世界最高エネルギーの加速器、大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) を用いて、テラ電子ボルト(1 TeV) の電子ニュートリノとミューニュートリノの反応断面積 (物質との相互作用の強さ) を測ることに世界で初めて成功しました。

     FASER 実験で今後、タウニュートリノを含むニュートリノ 3 世代の性質の測定の精度を上げ、素粒子標準模型の検証を行うことにより、高エネルギーでの未知の物理の有無が明らかになると期待されます。 本研究成果は、2024 年 7 月 11 日に米国科学雑誌 Physical Review Letters に、同誌が選ぶ特に重要な論文である PRL Editors' Suggestion として掲載されました (https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.133.021802)。

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