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富本 創さんが第 26 回日本進化学会神奈川大会「学生口頭発表賞 最優秀賞」を受賞しました。

  • 2024年9月3日(火)

 大学院システム生命科学府 一貫制博士課程 4 年の富本 創さんが、第 26 回日本進化学会神奈川大会「学生口頭発表賞 最優秀賞」を受賞しました。この賞は、2024 年 8 月 21 日〜 24 日に行われた第 26 回日本進化学会神奈川大会において、英語による優れた口頭発表を行なった学生に与えられます。

受賞者

富本 創 (大学院システム生命科学府 一貫制博士課程 4 年)

研究テーマ

Multiple Copy Effect of Somatic Mutations Enhances Mutant Establishment by Overcoming Loss by Genetic Drift

研究概要

 植物やサンゴのようなモジュラー生物では、配偶子形成の際に生じる生殖細胞変異に加えて、成長の過程で生じる体細胞変異も次世代に受け継がれ進化に寄与する。一部の配偶子にしか伝わらない生殖細胞変異に対し、体細胞変異は一度生じると以降に形成される配偶子へも伝わる。結果、体細胞変異として生じた突然変異は繰り返し集団の遺伝子プールに供給される。この繰り返しは、突然変異が遺伝的浮動による消失を乗り越え、集団中へ固定することを促す。この研究では数理モデルを用いて、モジュラー生物の進化における体細胞変異の潜在的な重要性を示した。

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