九州大学主催 一般公開展示会



 大学博物館建設を目指す 「九州大学ユニバーシティ・ ミュージアム構想」の一環として, 雲仙普賢岳の噴火の 全容を紹介する一般公開展示会 「雲仙普賢岳の噴火とその背景」が アクロス福岡で6月11日(木) から始まった。
 開会式には,学内外の 関係者約50名が出席し, 総長の挨拶の後, テープカットが行われた。
 展示会では,1990年秋の 約200年ぶりの噴火開始から, 多数の死者を出した 1991年6月の大火砕流災害を経て, 1996年5月の終息宣言までを, 豊富なデータを基に約50枚の 写真パネルやビデオ,模型, 溶岩の標本などで紹介している。 地震計やマグマの温度を測定する 赤外放射温度計の動作体験や, 地震の振動を音波に変換した 地震の音, 火砕流の生の音を聞くコーナー, コンピューターグラフィックスを使った 島原半島地下の震源の立体表示, 九州の地下にもぐり込む フィリピン海プレートを如実に示す 地震源の立体表示もあり, 訪れた市民が興味深そうに見入っていた。
開会式のテープカット
右から 板橋 九大事務局長, 大屋 アクロス福岡館長,
杉岡 九大総長, 長池 島原市長代理
展示に見入る 杉岡 総長 と 高田 理学部長
雲仙普賢岳の噴火について 説明中の
太田 一也 名誉教授 (前島原地震火山観測所長)