火砕流
堆積物
3-18: 火砕流堆積物(その2)

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 雲仙の火砕流は, 15〜20%(体積比)の 高圧気泡を含む溶岩が 崩落して, ガスと火山灰の混合物として 流れ下ったもので, 以下にあげた写真は その先端部の 堆積物を示しています.

 写真撮影のとき, 火砕流堆積物は輻射熱で 熱さを感じさせました. 火砕流域に生えていた 樹木は破壊され, 堆積物の先端は 約2mの高さに 集積しています. 写真1,2
 その背後にブロック, 火山灰,焼けた倒木が 堆積しています. 写真3,4,5
 ブロックは直径1m以上の ものもあり,まだ熱く, やっと手で触れる程度でした. 火山灰からはガスが放出して いました. 写真6
 ガス抜きの穴には 硫黄が沈殿することも あります. 写真7
 火砕流の発生に伴って, 溶岩から放出されたガスは 熱雲となり,火砕流本体より 高く,遠方まで到達し, 立ち木を焼いていました. 写真8,9

 これらの写真は,6月1日に 水無川上流で撮影したものです. この2日後に発生した 大火砕流はさらに下流まで 達し,43名の犠牲者を出しました.

  写真1 写真2
 

  写真3 写真4
 

  写真5
 

  写真6 写真7
 

  写真8 写真9
 

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