ドーム 3-9: 溶岩ドームの成長と崩落(第1期)


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ドームは成長過程で局部的に崩落し, 火砕流を発生させました.
  ● 出現2日目の第1溶岩ドーム
先陣を切って 地獄跡火口に現れた 溶岩ドーム. 直径60m,右側が東火口縁. (1991.5/21)
● 6月3日の大火砕流熱雲
大火砕流は16時08分に 発生,時速約130kmで 流れ下り,2分足らずで 上木場地区を襲いました. (京大・小野博慰助手撮影)
 


  ● 6月3日大崩壊直後の第1溶岩ローブ
崩壊跡には既に 溶岩の噴出が 始まっています. 左側が東. (1991.6/4)
● 6月3日の大火砕流被災直後の 島原市上木場地区全景
火砕流本体は 3.5km流れ下りましたが, 熱風はさらに700m先を 襲いました. (1991.6/4)
 

  ● 6月3日の大火砕流被災直後の 定点
報道陣が 火砕流の撮影を していた 避難勧告地域内の 拠点.樹木が倒れ, 家は焼け果てています. (1991.6/4)
● 6月3日の大火砕流で焼けた 自動車
火砕流の衝撃波で 吹き飛ばされ, 熱風で焼け焦げた 自動車. (1991.6/5)
 



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1991年6月8日に, 第2回目の大火砕流が発生しました.
  ● 大崩壊直前の第2−A溶岩ローブ
半日後に,再び 地滑り的に大崩壊し, 大火砕流を発生させました. (1991.6/8)
● 爆発的噴火
6月8日の大火砕流発生の 直後の20時過ぎ, 地滑り的大崩壊の結果, 火道が開口したため, マグマが発泡し 噴石を飛ばしました. (20時10分:島原市 西川清人氏撮影)
 

  ● 6月8日の大火砕流被災直後の 島原市上木場,白谷,天神元地区
(1991.6/9)
● 6月8日の大火砕流の先端
火砕流は水無川に沿って 流下し,先端は火口から 5.5kmに位置する 国道57号線の 30m手前に達しました. (1991.6/9)
 

  ● 北東側から見た溶岩ドーム
東斜面に大きく成長した 第2溶岩ローブ (左,長さ約450m) と頂部に出現した 第3溶岩ローブ (直径約250m). (1991.8/19)
● 南側から見た溶岩ドーム
第3溶岩ローブ(上側)は 第2溶岩ローブ(下側)を 覆うように成長しました. (1991.8/24)
 



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1991年9月15日に第3回目の大火砕流が発生し, おしが谷を迂回し水無川に流れ込み, 熱風は谷の出口から直進して, 深江町の大野木場地区に這い上がりました.

  ● 大崩壊直前の第3溶岩ローブ
第3溶岩ローブは 次第に噴出孔を 北東側に移しました. (1991.9/15)
● 大崩壊直後の第3溶岩ローブ
9月15日,18時54分からの 大崩壊跡. 左側は第2溶岩ローブです. (1991.9/16)
 

  ● 9月15日の大火砕流跡
水無川に沿って流下しましたが, 熱風は谷の出口から直進し, 深江町の大野木場地区に 這い上がりました. (1991.9/22)
● 大火砕流で焼けた 大野木場小学校一帯
(1991.9/17)
 

  ● 北東上空から見た溶岩ドーム
手前は老朽化した 第4溶岩ドーム. 左は成長中の第6溶岩ドーム. (1992.3/10)
● 北東上空から見た普賢岳山頂部
お椀状の妙見カルデラ の中に形成されている 古い普賢岳溶岩ドーム群 も見え,新しい 溶岩ドームは 東端から東斜面にかけて 成長しました. 手前に1663年の 古焼溶岩流が見えます. (1991.8/24)
 

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