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噴出する溶岩の形態は,
1日当たりのマグマ供給量が
10数万立方メートルより
多い時には,概して
半流動性の「溶岩ローブ」
を形どり,少ない時には
地下で冷却して固まって,
上昇通路(火道)の直上である
もとの地獄跡火口の位置に
溶岩塊を押し上げて,
砕石の山のような
「破砕溶岩丘」
を盛り上げました.
溶岩ローブは,噴出口では
花びら状に開き,
平坦地に噴出する場合には
ずんぐりと盛り上がり,
また,傾斜地に噴出するときには
舌状にのびました.
舌状のローブは
初期段階では,
噴出時の花びら構造を
保持したままゆっくりと
押し出されるため,
縦断方向に2分する溝
(bisecting crease structure)
が見られましたが,
成長するに従って
先端部が冷却し
流動性を欠くようになると,
やがて衝上げられて,
横皺のある扇状に
形を変えました.
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