火道 平成火道の位置を推定せよ
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 科学掘削により火道に到達するためには、火道の正確な位置をあらかじめ推定しておく必要があります。このために九州大学が中心となり、人工震源を用いた地下構造探査を実施しました。
 その結果、溶岩ドームの西約2kmの海水準から深さ3kmにかけて、周辺に比べて反射波強度の低い領域が見つかりました。この領域は震源分布ともほぼ一致していることから火道と考えられます。さらに、地震の震源分布、噴火中の圧力源の位置を詳しく調べ、ターゲット(火道)を決定し、掘削を開始しました。
  平成噴火中に起きた地震
   孤立型微動および低周波地震
  平成噴火中に起きた地震
  人工震源(起振車)
 
起振車(Y-2400)の仕様
車両諸元 振動源(ベースプレート)
全長 8m 最大荷重 13.6ton
全幅 8m マス重量 3ton
全重量 18ton プレート重量 17ton
全高 3.35m プレート面積 1m × 2m
  起振車
  マイグレーション後深度断面図とその解釈
  深度断面図
  地下構造探査で決定されたターゲットの位置
  ターゲットの位置
  実際の火道掘削の坑跡
  火道掘削の抗跡
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