溶岩 3-6: 溶岩噴出の前兆現象(その1)


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 溶岩噴出が近づくと, 様々な前兆的な 表面現象が見られました.
  マグマ水蒸気爆発
   マグマが地表に近づき, 浅い地下水に接触すると, 真っ黒い噴煙と 土砂の噴出が起きます. これをマグマ水蒸気爆発といい, 溶岩噴出の 前兆現象です.
  (1991.4/9)


  発泡ガラス片顕微鏡写真
   1991年4月9日の マグマ水蒸気爆発で 噴出した火山灰中の ガラス片には, マグマに含まれていた ガスが減圧発泡して 生じた気泡(矢印)が 見られ,新しい マグマの上昇を示唆していました. (熊大・渡辺一徳教授)
 


  噴煙活動活発化
   1991年3月からは 3火口が同時に噴煙を上げ, 異様なまでにも多量の 火山灰を放出しました. 左から九十九島火口, 屏風岩火口, 地獄跡火口.
  (1991.5/10)


  火口周辺に地割れ群発生
   マグマの上昇で, 普賢岳山頂部には 地獄跡火口を中心に 東西性の地割れができました. 最終的に,南北に約10m 裂けました(地質調査所). 写真は溶岩噴出の 2日前に撮影したものです.
  (1991.5/18)

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