地下
構造
5-8: 電気伝導度から見た
北部九州の地下構造

第5部目次
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 電気伝導度 [単位:S(ジーメンス)/m]は, 電気の流れ易さを表す量で, 地殻やマントルを構成する 岩石に含まれる 水の量が多い時や, 高温のため岩石の一部が 溶融している時に 大きくなります.
 下図 によると, 北部九州西方海上上部マントルに 電気伝導度の大きな 箇所(〜0.03S/m)があり, この部分が高温で 一部が溶融していると 考えられます. そこにある高温物質が その上にある下部地殻を 温めており, 大きな電気伝導度を 示す西方海上から 雲仙直下下部地殻も高温と 考えられます.
 このような高温の物質が 深部から供給されている ところに,雲仙火山位置していると考えられます.


 

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