
第4部目次

前ページ

次ページ
|
九州で発生する地震は,
深さ30kmよりも浅い
地殻内の地震 と,
フィリピン海プレート
(九州東方沖の海底)の
九州下への沈み込み
に伴う地震に分けられます.
地殻内の浅い地震は,
別府付近から
九重・阿蘇山を経て
雲仙・天草灘に至る
地域(別府−島原地溝帯)と
有明・八代海沿岸で活発です.
また,最近では鹿児島県薩摩地方で
多発しています.
これらの地震の多くは,
九州の地殻が南北ないしは
北西−東南方向に
伸張しつつあることを
示しています.
プレートの
沈み込みに伴う地震は,
日向灘から九州内陸下に
かけて次第に深さを増しながら
発生していて,
震源分布は沈み込む
海洋プレートの
形状を表していると
考えられます.
日向灘ではマグニチュード7級
の大地震が10数年に1度は
発生し,津波を伴うことも
あります.
|