開発 4-5: ペネトレータ地震計の開発

第4部目次
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 雲仙普賢岳の噴火では 火砕流が頻発して 斜面を広く覆ったため, 観測点の設営範囲が 限定されて, 高精度の観測が困難に なりました. そこで,活動的な火口の 近傍や火砕流流下域など, 危険で近づけない場所での 観測を実現するため, 上空から投下して 設置できる ペネトレータ (貫入型) 地震計 の開発を 宇宙科学研究所等と 共同で進めています.
 ペネトレータ地震計は 地面貫入時に数千 G の 衝撃加速度 が加わるため, 非常に高い耐衝撃性能が 要求されます. 雲仙普賢岳で試作機の 投下実験を実施して 実用化をめざしています.


  ペネトレータによる地震観測の概念図
 



  雲仙での投下実験に 使用された試作機. 機体はアルミ合金製. 内部は,地震計, 温度計,電池, 信号増幅器および 無線送信機からなっています..
 



  ペネトレータ試作機を つり下げて 雲仙普賢岳の 投下実験地点に 向かう 長崎県 防災ヘリ
ヘリから投下され 火砕流堆積物中に 貫入した ペネトレータ 試作機
 

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