
第4部目次

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傾斜観測は
地盤の変動を観測する
方法の1つです.
傾斜計を用いて
地面のごくわずかな
傾きの変化を
検出します.
気泡管の原理を利用した
傾斜計 は,
高感度にもかかわらず
たいへん小型で,
野外観測に適しています.
そのため,雲仙普賢岳の
噴火時には,火口近くに
複数設置され,
マグマが火口直下の
浅いところまで上昇しつつある
証拠をとらえることに成功しました.
(図1)
また,爆発的な噴火に伴って
火山内部の圧力が変化する
様子もとらえられました.
(図2)
この他,傾斜データを
用いて溶岩ドームへの
マグマ供給量を
計算する方法が考案され,
火山活動のレベルの
即時把握に役立てられました.
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