GPS
観測 |
4-7: GPS 観 測 |
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GPS(汎地球測位システム)は
アメリカが打ち上げた
24個のGPS衛星のうち,
同時に4個の衛星から電波を受けて
自動車や航空機などが
自分の位置を知る装置です.
2地点で同時に受信して
そのデータを干渉計算
させることにより,
1cm の精度で3次元相対位置を
測定できるため,
測量のほかプレート運動の
測定にも使われています.
雲仙普賢岳では 溶岩ドームやその周辺に 観測点を作り, 定期的に測量を繰り返しています. 噴火が活発なときには, マグマの上昇により 山体が膨張する現象が 何回も記録されています. また,噴火活動終息後でも 溶岩ドームは冷却収縮 しながらも,東側斜面を 滑り落ちるように 変動していることが GPS観測により 正確にわかりました. |
GPS観測の概念図 |
溶岩ドーム上でのGPS観測風景
写真左下の円盤(矢印)が 受信アンテナです. 背後の岩山は, 溶岩ドーム成長の 最後にドーム頂部を つき破って出現した 火山岩尖(溶岩の岩脈)です. |
GPS観測による
溶岩ドームの変形
(1997年5月20日までの 2年間換算の移動量) |
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